話上手と聞き上手

話上手的なものにあこがれる。でも、僕にとって「話す」は、コンプレックスをほじくる記憶とセットなもので。つくづく口を通して音となり外に出ていくものは、出すという行為にアップアップしすぎて、平凡で、想像力とか全然喚起してくれない言葉の羅列以上に人に意味を与えるものではないから、到底行きつけるものではないと思ってる。

だから、人と付き合っていくには現実的にまだ可能なのは受け手、リサーヴァー、すなわち聞き上手が僕の頭の到達可能地ＭＡＰには記されるんだけど、そこもまた小高い丘くらいのもんだと思ってたら、宇宙と空がグラデーションになってく中間くらいの場所と地面のそのまた中間くらいの高さはあるらしく、なかなかに難所だなあ、とふもとから眺めるくらいのもんです。