パーマ大佐の「森のくまさん」歌詞改変は悪か、赤ずきんの女の子を描きながら考えた
↑ホストを足蹴に大金をばら撒く赤ずきん(注:謎肉の勝手なイメージです)
パーマ大佐という人が、童謡の「森のくまさん」の歌詞を改変して歌っていたらしい、とこのニュースを読んで初めて知った。動画を見ると、なるほど、面白い。
著作権の、「同一性を保持する権利」とは何だろう?それが、このニュースを読んだ際に不思議に思ったことだ。
少し調べてみたところ、著作人格権の中に含まれる権利らしい。
同一性保持権は、著作物のタイトルや内容を勝手に変えられることを防ぐ為の権利です。行き過ぎたパロディや内容の改竄などを牽制する役割があります。
とのことだった。(出典:著作権を詳しく知るために - ネコにもわかる知的財産権)
これを見るに、著作物の思想的メッセージを改変されることを防ぐための権利だと思う。この権利、時代遅れではあるまいか、と続けようと思ったが、そうでもない気がしてきた。
私の構想では
<著者が作品のメッセージを規定する時代は終わった>
↓
<2016年大河ドラマ「真田丸」のように、一元的な解釈にとどまらず、複数のレイヤーで解釈できる作品が増えている>
↓
<受け取り手の多様な解釈を肯定するのが現代だ>
↓
<例え馬場さんが歌詞の世界観の冒涜だと思ったとしても、それを制限するのは受け取り手側の解釈を狭めることになるから、現代では適切な行為とは思わない>
という論理で話を進めようと考えていたのだが、パーマ大佐の歌詞の改変が、作品内容の改竄とまで言われるとなると話は別だな、と感じる。
あー、そっか
この話は、パーマ大佐の行為をどう捉えるかによって違反かそうじゃないかが変わってくるのか。
①パーマ大佐の歌詞の改変を、「森のくまさん」という歌の改竄と捉える
②パーマ大佐の歌詞の改変を、「森のくまさん」という歌の同人誌のようなものと捉える(作品の解釈を広げる派生物)
僕は②と考えているので、そううるさく言うこともないと思う。
ここまで書いた文章は、馬場さんからの改変断りを押し切ってCD、DVD販売を行ったユニバーサルミュージックとパーマ大佐はルール違反をしており、間違った行為をしたという前提での話です。現状のルールに疑問点はありますが、ルールはルールですので、それを破ったパーマ大佐側は何らかの措置をすべきだと考えています。